『フルハウス』 シーズン2 第19話 10年ぶりの恋人
過去には戻れない
当たり前ですが、人間は過去には戻れません。
たとえ旧友や元恋人など懐かしい人に会ったとしても、過去に戻れると錯覚してはいけません。
過去にその人たちと深い絆を作っていようが、愛し合っていようが大事なのは、”今”その人たちと会っていることなのです。
その典型が、何年かぶりに元彼(彼女)に会ってまた付き合うことになったという状況です。
そのこと自体はとても素晴らしいことだと思います。別れて何年か経って、偶然にも街角で再会し、カフェで話しているうちに彼の魅力に惹かれていく。
とてもロマンティックです。
しかし、その時に注意しなければならないことが一つあります。
それは、過去の思い出に恋していないか?ということです。
元サヤに戻りそうになった時、あなたは今の相手のことを知っているかどうかもう一度考えてみてください。
別れていた数年間何をしていたのか、今の仕事は何をしているのか、今大事にしている価値観は何か。
それを知った上で、もう一度今の彼に恋をしてください。
間違っても過去の思い出に恋をしないように。
ジョーイも10年前の恋人が現れ、元サヤに戻ろうとします。
彼が気づいたことはなんだったのでしょうか。
①大学時代の恋人
ジョーイのところに一本の電話がかかってきます。
それは大学時代の恋人パティからでした。
パティは大学時代の恋人というだけでなく、ジョーイにとっては結婚まで考えた大事な人だったのです。しかし、当時のパティはジョーイを捨て他の男性と姿を消してしまいました。
そのことを知っているダニーは、またジョーイが傷つけられるのではないかと心配そうにしています。
しかし、その心配をよそにジョーイとパティは昔の思い出話にふけり、また付き合うことにしました。
②思い出に恋して
大学時代、パティはジョーイにロマンティックさが欠けているため、他の男と姿を消したと言います。確かに、コメディアンのジョーイはモノマネが好きで、ロマンティックさというよりは面白い男性という印象です。
しかし、今のパティは、ジョーイに面白さを要求します。
ですから彼女は少し子供染みた、昔に戻りたいような行動をします。
例えば、いきなり食べ物を投げてフードファイトを仕掛けるなど、きっと昔のジョーイだったらそれに便乗して二人で楽しく遊んでいたようなことです。
しかし、今のジョーイは違います。もちろん昔と同じようにモノマネが好きで、面白いジョーイですが、10年分大人になっているわけです。
そして大学時代はしていなかった育児も仕事もしているのです。
パティもジョーイも昔には戻れないということを悟ります。
「僕らは思い出に恋をしているだけだ。
現実にはお互いのことを何も知らないじゃないか。」
パティはジョーイを急に他人のように感じ、寂しそうにしますが
今二人ができるのは最初から始め直すこと、
初めからお互いを知り直すことだとだと感じ、また新たなスタートを切るのでした。
大事なのは”今”
今回のジョーイたちのような経験がある人もいるのではないでしょうか。
あってほしいなと思う人もいるでしょう。
しかし、一番大事にしてほしいのは二人の”今”です。
お互いが今何を感じているのか、今の自分の価値観は何なのかを知らないまま過去に恋して元サヤに戻ると後々価値観のズレというものを感じてしまうことになるでしょう。
もしそういう状況になった時は、一度立ち止まってもう一度相手を知り合うことから始めてください。そして昔の彼でなく今の彼を好きになれるかしっかり考えてください。
そうすればきっと二人には、過去に成し遂げられなかったハッピーエンドが待っています。
大事なのは”今”です。決して過去を向いて生きないように生きていきましょう!