『フルハウス』 シーズン3 第6話 ジョーイの挑戦
”成功”って曖昧
なにか夢を見つけた時、目標に向かって頑張る時、私たちは成功を目指して努力します。
しかし、”成功”とは一体なんなのでしょうか。
三年続けられたら成功?CDが売れたら成功?利益を出して食べていけたら成功?
人によって、夢によって成功は異なるのです。
だから、これから夢を追ったり、今追っている人は”何を持って成功か”と言うことを考えなくてはいけません。そうでなければいつまでも成功せずに終わってしまうでしょう。
今回のジョーイは、10年前の約束を果たすために夢に向かってさらに努力を重ねます。ジョーイにとっての成功とは一体なんだったのでしょうか。
①夢の期限
ダニーが大学時代の古いビデオを発見しました。
そこには10年前のダニーとジョーイの姿が映っていて、ビデオの中のジョーイがこんなことを言います。
「見ててよ。今から10年後にはこの顔がエド・マクマーン(テレビ司会者)と並んでるから!」
それを見たジョーイはその10年という期限が二週間後に迫っていることを知ります。つまり二週間でスターにならなければ、10年前の夢の期限に間に合わないのです。
そこから二週間はお笑いに専念することにします。家族も協力して、ジョーイの夢を応援しました。
②ジョーイのミラクル
二週間ずっとモノマネをしたり笑わせていたジョーイが今日は元気がありません。そうです、今日がその10年の期限の最終日なのです。
ジョーイは「あれから今日で10年だ。もう成功は無理だよ。」と諦めかけます。
しかし、そこに一通の手紙が送られてきました。ダニーがジョーイのビデオをこっそりテレビ番組「スターを探せ」に送っていたのです。
審査結果は……なんと合格!ジョーイは全国放送のテレビに出て、「スターを探せ」のチャンピオンと直接対決ができる切符を手に入れます。
収録当日
「この10分のステージで今後の人生が決まる」ためジョーイはひどく緊張しています。家族はジョーイを励まし、ステージに送り出しました。
ジョーイはステージの上で観客を笑わせ、審査員投票でチャンピオンと肩を並べます。
しかし、同点の場合の観客投票でチャンピオンに敗れてしまい、ステージから降りることになってしまいました。
③成功ってなんだ?
楽屋に戻ったジョーイを、タナー家の皆は励ましますが、ジョーイは引退を考えています。
「これでいいんだ、だれでも自分が負け犬だと認めるときがあるだろう。
僕は永遠に売れない芸人なんだ。」
そんなジョーイにジェシーが一喝します。
「その考え方が負け犬なんだ!成功ってなんだ?
お前はお笑いが好きか?今回は全国を笑わせただろ。
この10年間幸せだったか?
幸せで人を楽しませたなら成功だろ!
俺も音楽で夢を目指している。だが、音楽で売れなくても後悔しない。
音楽が好きで続けたいから。」
ジョーイは一つの区切りを迎えて、自分の夢や成功について考えます。
「ベストは尽くした…。10年か、楽しかったけど僕は何をしてきた?」
しかし、今回負けてもジョーイはお笑いへの熱は冷めません。
「お笑いが好きで、みんなが笑ってくれる。自分もそれに全く飽きがこない。
なんでやめる?」
ジョーイの中で”何が成功なのか”と言うものが見えてきた瞬間です。
まだまだこれから!
ジョーイはコメディアンを続けていくことを決心したのでした。
”成功”を具体化する
今回のジョーイは、夢を追って長い年月を費やしてきたけれど、何をもって成功かということを考えずにきたため、夢を諦めてしまいそうになりました。
人は夢を持つと同時に、成功した姿を思い浮かべます。
しかし、この時点では成功はかなり曖昧なものでしょう。
本当に夢を実現させて成功したいなら、”成功”を具体化していく必要があるのです。
一体何ができたら成功なのかを最初に考えておくことで目標設定がしやすく、夢のために今何をしたら良いのか明確になります。
”成功”を曖昧なものではなく、具体的に考えていくことが夢の実現の近道となるでしょう。