『フルハウス』 シーズン3 第5話 パパも親の子
母親の存在
母親の存在は少なからず自分の人生に影響を及ぼしています。
私は大人になるにつれて母と同じ思考をしているなと感じることもしばしば。
特に治したいわけではありませんが、小さいころから見てきたため反面教師的な部分も併せ持っています。
この世の中に完璧な母親なんていません。
それと同時に完璧な子供もいません。
そのことに気づいた時、人生がより過ごしやすく感じました。
母親に認められたくていい子ちゃんを装わなくていいんです。
そんなことしなくても母親はあなたのことを大事に思っています。
ダニーは30歳を超えても”ママのいい子ちゃん”を卒業できていません。
母親ともう一歩近くには、自立して”ママのいい子ちゃん”を卒業しましょう。
①ダニーの優しい嘘
タナー家に、ダニーのお母さんが久しぶりにやってきます。
DJやステフはおばあちゃんが来るのを楽しみにしていました。
やってきたおばあちゃんはなんだか元気がない様子。
定年を迎えて離婚もして子供も自立したからやりがいをなくしてしまったのです。
つまり、誰かに頼られたい、必要とされることで生きていることを実感したいのです。
それを聞いたダニーは、家族全員で母親のために優しい嘘をつきます。
「この週末はおばあちゃんが必要なふりをしよう。
料理も掃除もできないふりをしよう。」
その通りにタナー家の皆は、掃除も料理もできないふりをして、おばあちゃんが必要であることをアピールします。
②エスカレートした結果
ダニーは、子供の時から”ママのいい子ちゃん”。
例えば大嫌いな芽キャベツを好きなふりして無理をしたり、今の昔もママの完璧な息子になりたがっているのです。
そんなことを知らないおばあちゃんは、たんまりと芽キャベツを食卓に出します。
そして、おばあちゃんは「こんなに皆が忙しいなら、もう少しいようかしら」と申し出ます。
ダニーも「ママがいなきゃやってられないよ」とまた優しい嘘をつきます。
それを聞いたおばあちゃんはついに引っ越して来ると言い出しました。
ここでダニーは自分がついていた嘘の代償に気づきます。
正直、お母さんがいることは嬉しいけれど、本当は家事もできるし、大人として自立したいと思っているのです。
ジェシーやジョーイも助けてくれているし、これ以上助け船はいらないのです。
ダニーは困り果ててしまいます。正直に母親に話すべきだけれど、本当のことを言ったら母親がどんなにショックを受けるだろうと考えているのです。
ジェシーやジョーイも、母親に本当のことを言うように促します。
そしてダニーは、部屋の採寸を図っている母親のところに話に行くのでした。
③ママに喜んでもらいたくて
ダニーはまず小さな誤解から解くことにしました。
「僕芽キャベツは嫌いなんだ。」
母親は「私も嫌いよ。でもあなたが好きだって言うから。」と言います。
ダニーは”ママに喜んでもらいたくて”そんな嘘をつしていたことを話します。
そして、「この週末、ママを喜ばせようとして何にもできないふりをしていたんだ。」と打ち明けます。
母親は「頼られていると思っていたわ。なぜそんな嘘を??」と少しショックを受けますが、息子がなぜそのような嘘をついたのか疑問に思ったようです。
ダニーは小さい頃から完璧な息子を目指していたことを話します。これはなんでも完璧にできるのではなくて”母親にとっての”完璧な息子です。
今回のように、母親が必要なふりをするのもその一部だったのです。
それを聞いた母親は「完璧じゃなくたってお前を愛しているよ。」と素のダニーを認めます。と言うより、ずっと昔から認めているのです。だって自分の大事な子供だから。
その後ダニーは、お母さんを近くのマンションに引っ越して来るように誘います。お手伝いさんとしては必要ないけれど、DJやステフの大事なおばあちゃんとして必要なのです。
母親もそれをとても喜び、ダニーは”ママのいい子ちゃん”を無事卒業したのでした。
母親から自立するともっと仲良しになる
今回のダニーは、”ママのいい子ちゃん”を卒業し、母親と接する時のストレスを急激に減らすことに成功しました。
大人になって、自立しても母親と接する機会は相当あります。
母親と接するたびに、いい子ちゃんぶっているとかなりのストレスになることは言うまでもないでしょう。
もう母親から自立してもいいのです。
反抗すると言うわけではありません。母親を受け入れて、自分も受け入れてもらう。そうすることで、ストレスは軽減されます。
今までの関係にヒビが入るような気がしますが、今のままでも十分にヒビが入っています。このヒビを修復するには自分を受け入れてもらう以外ないのです。
私自身、母親とはとても仲がいいです。
しかし、二十歳を過ぎて母親の言うことを聞いているだけではダメだなと感じるようになりました。
そして最近気づいたのですが、完璧な母親はいないのです。
今までは当たり前のように、母親は正しい・完璧だと思っていました。
しかし、大人になるにつれてそうではない部分も見えてきて、初めのうちはショックでした。信じられなくなるくらい。
しかし、実際私も完璧ではありません。
完璧な母親も完璧な子供もいないのです。
そう思ったら、母親のことも受け入れられるし、自分もさらけ出してもいいかなと思えるようになりました。
そうすることで、母親に忠実に仕える子供から脱却し、母親とは平等な友達のような関係になりました。
母親は自分の人生の先輩でもあり、一緒に人生を歩んでいく仲間でもあります。大事な人との関係を今一度見つめなおしてもっと素敵な人生を歩んでいってください。