『フルハウス』 シーズン3 第4話 ステフの熱い友情
正しいことと間違っていること
この世の中には正しいことと間違っていることは沢山存在します。
ここで言う正しいこと・間違っていることとは道徳的なものです。
私たちは小さい頃から道徳的なことを教えられてきました。
その代表的なものは人を傷つけちゃいけないということでしょう。
でも私たちは人を傷つけることがあります。
無意識に傷つけてしまう場合もありますが、意図的に悪口を言ったり仲間外れにすることもあります。
これは子供だけでなく大人もしかりです。
でも道徳的には、人を傷つけてはいけないと知っているはずです。
ではなぜ人を意図的に傷つけてしまうのでしょう。
それは、自分の目でしっかりと善悪を見れていないからです。
今回のステファニーも自分の目で善悪を見分けることの大切さを知ります。
①いじめられっ子のウォルター
ステファニーは居残りさせられたと言って学校から帰ってきます。
ジェシーとジョーイが話を聞くと、”クラス全員でウォルターをからかった”と言います。ステフも例外なく皆と一緒にウォルターをからかっていたのです。
それを聞いたジェシーはステフにすぐ電話して謝るように伝えます。
ステフは渋々電話を手にとってウォルターに電話をかけました。
ジェシーは横でそれを見ています。
ステフは上っ面だけで
「ウォルター、からかってごめんなさい。」と謝ります。
ジェシーはついでに「ウォルターは素敵よ」と付け加えることをステフに勧め、ステフも言われた通りそう言います。
②秘密の恋人
翌日、ステフのところにウォルターがやってきます。昨日の謝罪の電話のお礼にやってきたのです。
しかし、昨日ジェシーに言わされた”ウォルターは素敵よ”という言葉を聞いて、ウォルターはステフのことを恋人だと勘違いします。
それを知ったステフは慌てふためきます。
いじめられっ子のウォルターと恋人だなんて皆に知れたら、自分もいからかわれてしまうのです。
ステフは必死に考え、あることを思いつきます。
それはウォルターとステフは”秘密の恋人”であるということです。
二人は話もしないし目も合わせない、全く接触をしない恋人だということをウォルターに伝えます。
これで皆にバレないと考えたステフでした。
③あんたは友達
ウォルターの彼女にされて困ったステフは、学校から帰って来てジェシーに相談します。というかジェシーのせいでこうなったと怒ります。
ジェシーは「人生は思うようには行かない。けれど正しいことをしなきゃ。ウォルターには優しく”彼女にはなれない”と言いなさい。」と諭します。
ステフは大人の言うことなんか聞かないとその部屋を出て行きました。
そこにウォルターがやって来てしまいます。また、一緒に遊ぶ約束をしてた友人も家に来てしまいます。
ステフとウォルターが一緒にるところを見た友人たちは案の定、二人をからかいます。そしてステフに「ウォルターのこと”アヒル”って呼ばないと一生絶交よ」とまで言います。
ステフはここで何が正しくて何が間違っているのか自分で判断します。
ここでウォルターをからかわなければ、自分もからかわれてしまう。でもウォルターを傷つけることは間違っていることだと気づきます。
「彼女じゃないもん。でも友達だもん!」
そして、友人たちに「あなたも泣き虫ってからかわれたことあるでしょう。」とからかわれることがどんだけ嫌なことなのか思い出させることにしました。
友人たちは、自分がからかわれた時のことを思い出してウォルターをからかうことをやめたのです。
ウォルターは庇ってくれたステフに対してお礼を言います。
ステフは「だって正しいことだもん。あなたは私の友達よ。もちろん秘密のではなくね。」と言います。
ステフはジェシーおじさんのところに行って、自分がジェシーにひどいことを言ったことを謝り、ジェシーが何を伝えようとしていたのか理解したことを報告します。
ジェシーもステフが正しいことをしたことを褒めるのでした。
正しいことは自分で見つける
この世の中には正しいことも間違っていることもたくさんあります。
多くの人が正しいことを知っているはずなのに、それを活かせていません。
今回のステフのように、ウォルターをからかうことが間違いだと気づき正しいことのために行動できることは素晴らしいことだと思います。
しかしあなたが「ウォルターをからかわなかったら絶交よ」と言われたらどう返すでしょう。
間違いだと知っていてもそれを正すのには勇気がいります。
しかし、勇気を持って行動して初めて正しいことを自分で見つけられることができるのです。
自分で経験して、自分で正しいことを見つけていく努力をしなければ、いつまでたってもその他大勢と一緒に人の悪口をずっと言っているつまらない人間になってしまいます。
もし何かの選択に迫られたら、何が自分にとって正しいのか一回深呼吸して考えて見てください。恐れずに自分の内側に目を向ければ、きっと正しい答えが見つかるでしょう。