『フルハウス』 シーズン4 第6話 ジェシーの暴力講座
ストーリー
①幼稚園のお手伝い
いつもはジョーイが行っているミシェルの幼稚園のお手伝いに、今日はジェシーが行くことになりました。
大勢の子供と遊ぶのを嫌がるジェシーでしたが、ミシェルからの渾身のお願いをされ行くことを決断します。
幼稚園に着くと、15人程の園児と先生がいました。
ジェシーがミュージシャンだと聞いた先生は、一曲披露することを勧めます。
ジェシーは「子供向けの曲は持ってない」と歌うのを拒否しますが、ミシェルの友達のアーロンに「弱虫(チキン)め、クワクワッ」とバカにされます。
ジェシーは仕方なく一曲披露することにしました。
②目には目を
曲が終わった後、ちょっとしたおやつタイムに入ります。
ジェシーが一つずつクッキーを配っていました。
すると、ミシェルのクッキーをアーロンが奪って食べてしまったのです。
それを知ったジェシーは「そりゃ不公平だ、やられたらやりかえせ」とアドバイスします。
それを聞いたミシェルはアーロンのところに行ってクッキーを奪い食べてしまいます。するとアーロンはミシェルをつねってきました。
ミシェルもつかさず抓り返します。
そこに先生が現れて二人に罰を与えます。
「この教室では暴力は禁止です。暴力では何の解決にも至りません。」と先生に言われたジェシーは「世の中に出たらそんなこと言ってられない。そんな世の中にも立ち向かえる子にしたいんだ。」と言い、ミシェルを連れて教室から出ていってしまうのでした。
③過ちに気づいて
ジェシーはミシェルを連れて動物園に行って家に帰ってきました。
事情を聞いたダニーは「僕に相談なしで幼稚園から連れ出すな」とジェシーに怒りをぶつけます。
「俺は目には目をで育ってきた。世の中に立ち向かえる子にしたい。やられたのに黙ってろなんておかしい。」と持論の教育理論を語るジェシー。
その頃、ミシェルは姉ステフにランプを取られたと言って、ステフをつねっていました。
それを知ったジェシーは、自分がミシェルに教えてしまったことの過ちに気付くのです。
「今日の俺はバカだった。間違ってたんだ。
幼稚園でも言葉で解決すべきだったんだ。先生でも保護者でも呼んで、暴力じゃない解決方法もあったんだ。」とミシェルに伝えます。
「人を叩いたり、つねったりするのはダメだよ。」とさらに付け加えます。
ミシェルもそのことを理解して、月曜日から幼稚園に向かうのでした。
自分の過ちに気づいたら
人間は全て謝ったものなり、ただ過ちを固守するは愚者なり。
マルクス・キケロ
ジェシーは自らの過ちに気づいて、ミシェルにもう一度話をしました。
確かに、目には目をという教育が幼稚園など一般的な教育に反していることはわかります。
しかし、ジェシー「世の中に立ち向かう人になってほしい」という教育理念のもと”やられたらやり返せ”をミシェルに教えたということも筋が通っていて納得がいきます。
ただ今回はミシェルは「何か取られたら、すぐに暴力(つねる)していい」ということになり、大事な話し合いで解決しようということを忘れてしまっていたのです。
ジェシーは大人として、まず話し合いで解決しなければいけないことをミシェルに教えるべきだったんですね。
ジェシーは後半で自分が教えたことの過ちに気づきました。
人間はそこからが分かれ道だと思いますが、ジェシーはきちんと自分の過ちをミシェルに伝え、正しい解決方法を教えてあげました。
たまに、間違いに気づいていながらもプライドのためか何のためか隠そうとする人がいます。
そういう人生を送っていると、周りの信頼も失っていきますし、当の本人も苦しくなってしまうと思います。
小さなことからでいいんです。自分の過ちに気づいたら改善するように進む道を変えてみたり、周りに相談してみたり。
自分の間違いに目を瞑ることだけはやめましょう。